なまさんblog

保育士ママの息抜き雑記ブログ

憧れている先生の話

憧れの先生

皆さんに大好きな先生はいますか?

自分の恩師でもいいですし、一緒に働いている同僚の先生でも良いです。

誰か1人でも思い浮かぶ先生はいますか?

私には、今でも憧れていてこうなりたい、この先生のような保育がしたい

と思える先生がいます。

明るくて楽しくて太陽みたいな存在、周りを笑顔に変える魔法使い

私がA先生に対するイメージはこれです。

私が保育士1年目、現場のことを右も左もわからない時、一緒に働いていたA先生。

A先生は幼稚園の先生を4年経験し、保育士に転職しており同じ園に配属になりました。

今考えるとA先生もまだこの時5年目だったのかと思うと自分との差に

驚きしかありません。本当に本当に大好きで素敵な先生でした。

プロの保育を見せてもらった

私はどこかバイト感覚が抜けず、大事な子どもを預かっているという責任感もなく

ただただ子どもと遊ぶ〜という保育をしているだけだったのです。

残業もしたくないし、退勤時間になったら一刻も早く帰りたい私。

 

けれどA先生はいつでも本気!全力!運動会やお遊戯会などの行事では

自分の納得がいくまでとことんこだわって、企画から練りに練って

衣装作りや小道具作りも手を抜かずとことん作り込んでいました。

『子どものことでこんなに一生懸命自分の時間を使うんだ。』と

ポンコツ新人の私はびっくりしたのを覚えています。

(けれどこれは決して残業を推奨しているわけでは無いです。)

 

遊ぶときは一番先生が楽しそうで鬼ごっこも全力。

疲れた時は「もう先生は疲れたから誰か先生やって〜」と子どもみたいになったり。

とてもピアノが上手く楽譜も見ずにスラスラと弾いていたA先生だったので

ピアノが上手で羨ましいです〜と伝えると

「楽譜も読めないし弾けないからたくさん練習して指が覚えてるだけだよ〜」と。

凄すぎる。努力してのこのピアノの上手さだったなんて本当に驚きで

自分と先生との何か圧倒的な差を感じたのを今でも鮮明に覚えています。

 

幼稚園の先生時代にはどうしたら話が聞ける子たちになるのか悩み、

サイゼリヤの壁に描いてある横一列に並んで食事をしている絵を見て

クラスの子どもたちの机の並びを同じように横並びに変えることを

ひらめいたことも教えてくれました。

何が子どもたちにとって最善なのかを常に考えて保育をしているんだなと

このエピソードもすごく印象に残っています。

 

まだ新人の何もできない私にも、どうせ分からないでしょ〜ではなく

他の先生と同じに分け隔てなく接してくれ、

〇〇ってどうしたらいかな〜と逆に相談してくれる時もありました。

新人の自分にも同僚として、同じ保育士として関わってくださったのが

すごく嬉しくて本当に大好きで憧れでこんな先生になりたいと今でも思っています。

 

そのA先生が退職する時のお別れ会ではA先生のクラスのちょっと気難しい女の子2人が

A先生の退職を知り、わんわん大泣きをしたのです。

その時A先生は年少クラスの担任を持っていたのですがまだ幼い年少さんでも

こんなに泣くくらい寂しいのだなと感じたのと共に、

A先生はどれだけの愛情をこの子たちに注いでいたんだろう…と考えさせられました。

 

私の宝物の1年間

A先生と働いた期間は1年間と短いものでしたがその1年で

A先生から学んだことが本当に沢山ありました。

新人の1年目にA先生に出会えて私は本当にラッキーだったなと思います。

この出会いがなければすぐに保育の世界をやめていたかもしれません。

保育の楽しさ、奥深さを教えてくださった先生に感謝です。

そして私もA先生のように保育士という仕事を思い切り楽しんで、

いつか誰かの憧れや目標になるような先生になれたら…と密かに思うのでした。