なまさんblog

保育士ママの息抜き雑記ブログ

節分の話

鬼はそと、福はうち。

2月3日は節分ですね。

私は保育士。職業柄、私は節分の行事が1年の中でも一番大好きです。

豆まきをするのに保育園には鬼がきます。私の働く保育園にくる鬼は、職員と気づかれないよう肌の露出をおさえ、険しめな顔つきのお面を付けたわりかしガチめの鬼でした。

当然、そんな怖い鬼につかまらないよう必死に豆をぶつけたり豆を放り出して鬼から逃げる子どもたち。

子ども達にとって節分はこの世の終わりのような日です。

仕事を始めてから5年くらいは本気で子どもたちを脅かしに行っていました。

ゆうてもクラスにはなかなか先生の言うことを聞かない子もいます。お友だちに意地悪する子もいます。やんちゃな子もたーくさんいます。

ですからそんな子たちは鬼に懲らしめられて、大人しくなれば万々歳!と思っていました。

鬼はトラウマになりかねない

けれど子どもに恐怖を与えるだけの鬼って果たして必要なのかなと

少し年齢を重ねて考えを改めるようになってきたのです。

0歳児クラスの子どもたちなんてその日は夜泣きするほどの恐怖です。

そんな小さい子たちにトラウマを植え付ける必要はないですよね。

自分だったら嫌です。自分の子どもがそんな思いをするのも嫌です。

節分は保育士の腕の見せ所

私も新人の頃はやっぱり未熟でした。

「そんな事してると鬼来ちゃうよ〜」「お山の方から鬼さんが見てるよ〜」

と子どもたちに言うこともありました。けれどこれだと保育士まだまだです。

ベテランの先生に言われたことで印象に残っていることが二つあります。

【鬼を子どもたちを動かす脅しに使ってはいけないよ。】

【鬼から子どもたちを守ってあげる先生でいてね。】

その時はそんなこと言ったって〜と思っていましたが今ならその事が分かります。

脅しよりも大事なこと

大好きな先生なのにそんな先生が自分を鬼に差し出したら、

「鬼がくるよ」なんて日々の生活の中で脅かされたら、

「えぇ〜!そんなぁ〜!」「先生のこと信じてたのに〜!」って気持ちになりますよね。

なので私は言い方を変えました。

「みんなは良い子だからもし鬼が間違って保育園に来ても先生がやっつけてあげるからね!」

「鬼さんから大好きなみんなのこと先生が守るからね!」

「鬼が連れて行くような子はこのクラスには居ないもんね!」と。

こう話すと子どもたちは

「うん!そうだよ!クラスには良い子しかいないもんね!」

「鬼さんが見に来ても絶対大丈夫だよね!」

「先生と一緒に戦ってあげるよ!」なーんて、

いつもは話を聞いていない子も胸を張って言っているから不思議です。

こんな風に良い子の魔法をかけてあげるやり方のほうが

私自身、子どもたちを叱る回数が減るので気持ちが楽になれました。

そんなこんなで節分大好き

季節の行事として行っている園がほとんどだと思いますが、

子どもたちが成長した姿を見られる機会が多いので節分の行事は昔も今も大好きです。

出来ることならこれから保育士になる皆さんにも

鬼を脅しで使うのではなく、鬼から守ってあげられる先生になってほしいなと思っています。

(私の新人の頃、本当に仕事舐めてたのでそんな方は早々いないと思いますが…苦笑)

 

余談ですが…年中、年長くらいになって少し頼むよ〜と思う子には

「やっぱり先生も鬼怖ーい!」と言いながら鬼が来た時に

その子の後ろに隠れたりもしていました。守ると言いながら実はそんなこともしています。笑

 

 

保育園で鬼役をした時。結構リアルですよね…笑

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